あなたが投資用マンションの営業マンに会ったら、聞いてみたい質問があるはずです。その質問とは
「あなた(営業マン)もワンルームマンション投資をしてるんですか?」
という質問です。
これは聞きたくなって当然の質問です。
不動産さんにかぎらず、営業マンが販売している商品を持っていない、使っていないとなると心配になります。
「本人が買わないってことは良くないってことだよね?」って考えるのは普通の感覚です。
もちろんただの興味本位で聞いているお客さんもいます。ですが、大半は「本人が買わないってことは良くないってことだよね?」といった確認をしたいためです。
先に結論をお伝えしますが、ワンルームマンション投資の営業マンは、残念ながらほとんどの人が物件を所有してません。
今回は、ワンルームマンションの営業マンが、自分は物件を所有していない理由についてお話しします。
あ、1つ注意点があります。歩合制や、売上重視の会社の営業マンの場合、平気で「3部屋持ってますよ!」なんて嘘をつくので気をつけましょう!
理由①本当に良い物件は業者が買ってしまう
なぜワンルームマンション投資の営業マンは、物件を持っていない人が多いのでしょう。
営業マンは、来る日も来る日も、投資物件の情報をたくさん目にしています。ということは、お客さんよりも先に「お宝物件」などの情報を得られる機会は多いわけです。
ですが、その物件情報を目にしたからといって、営業マンが個人で物件を購入するとなると話は全く別です。
仮に良い物件情報を手に入れたとして、その営業マンが「買おう!」と思っても、基本的にはローンを組むことになります。なかなか現金一括で買える人はいません。
ローンを組むためには時間も手間もかかります。金融機関に色々と資料を提出しなければいけませんし、審査自体も時間がかかります。
多くの場合で良い物件情報を手にしてから数週間~数ヶ月という時間が経ってしまうのです。
審査が通ったときには、すでに物件は買われてしまっています。その多くは資金力のある業者です。
目の肥えた営業マンが「欲しい」と思うくらいの物件ですから、業者が放っておくはずがありませんよね。
なので、いくら不動産業界の営業マンであったとしても、個人で物件を購入することが難しいのです。
とはカッコいいこと言いましたが笑。実際は↓を見てください。
理由②マンション投資の営業マンは与信が低い
これは残念な話ですが…そもそも「買えない」ということです。どうにもならない理由が与信の低さです。
ワンルームマンション投資は、ほとんどの場合で金融機関から融資を受けることになります。ということは、融資を受けるためには「ある一定以上の与信力」が必要になります。
つまり、与信が低い人は、そもそも融資を組むことができないのです。ワンルームマンション投資をやりたくてもできないわけです。
不動産業界というと、大きな業界だと思うかもしれませんが、マンション投資の業界として考えると、非常にニッチな業界です。上場企業も数える程度しかありません。
さらに、業界として離職率が非常に高いです。離職率が高い業界の場合、たとえその営業マンの年収が高かったとしても、金融機関からするとあまり融資したくない人なのです。
もし、投資マンション業界の営業マンが融資を受けることができたとしても、おそらく金利1%台での融資は難しいでしょう。つまり、融資は受けられたけど高い金利になるということです。通常3%超えるでしょう…涙。
高い金利でしか融資を受けられないとなれば、せっかく掘り出し物の物件を購入できたとしても、金利のせいで投資効率は悪くなってしまいます。
つまり、そもそも与信が低くて融資をうけづらい上に、もし融資を受けることができても高い金利になってしまうので、掘り出し物物件を見つけても買うことができないのです。
理由③ワンルームマンション投資の営業マンは即金性を求める人が多い
3つ目の理由は、全員に当てはまるわけではありません。ただ、多くのワンルームマンション投資の営業マンにあてはまるのが、「即金性を求める」という特徴です。
なぜそう言えるかというと、マンション投資の業界に入社してくる人達の目的は、多くのケースで「お金」だからです。これは、求人情報を見ればよくわかります。
マンション投資会社の求人広告で目立つのは「高収入」「インセンティブ有」「ボーナス◯ヶ月分」のような、とにかくお金にフォーカスされています。
やりがいや、お客様のためにといった内容ではなく、お金が稼げそうという理由で集まります。そのように集めているからです。
その結果、マンション投資業界の営業マンは「とにかく稼ぎたい」「いい生活がしたい」といった人が多く集まります。
ですので、ワンルームマンション投資のように、長期的なスパンでコツコツと成果を出していく投資とは、性格が合わないのです。
極端な言い方をしてしまうと、「10年後の100万円よりも、明日の5万円」というタイプです。
短期間で稼げると思って入社しているわけなので、「将来のために」という長期的なものはそそもそも合うわけがないんですよね。
まとめ
ワンルームマンションの営業マンが、「自分は物件を所有していない理由」を3つお話ししました。
もちろん、実際に物件を所有している営業マンもいます。ですが、割合としては相当少ないです。
今回のお話を知れば、「物件を紹介する営業マン自身がワンルームマンションを所有していないんじゃ話にならない」と考えてしまうのは、実はあまり整合性はありません。なぜなら、買いたくても買えないという理由もあるからです。
ワンルームマンション投資をやる目的は人それぞれです。なので、合っていない人がいて当然です。
今回お話ししたような理由を知らず、合理的に考えられない人は、そもそもワンルームマンション投資に合っていないのかもしれません。
大切なことは、その営業マンがマンションを持っているかどうかではなく、自分のスタイルがワンルームマンション投資に合っているかどうかですね。