この記事では、300万円という少額不動産投資家のジム鈴木氏について取り上げていこうと思います!
ジム鈴木氏は不動産投資の中でも少額不動産という部類に入る不動産をメインに成功された方です。主に埼玉や千葉といった都心と離れた戸建を格安で購入し、相場よりも安い家賃で高利回りを出す、という一風変わった不動産投資を展開されています。
こういった戦略は斬新である一方、投資というより事業性が強く、サラリーマンというより自営業向きの投資術といえます。また、少額で始められるという点は強みですが、将来的な値上がりを狙ってワンルームマンションを戦略的に積みます私の戦略とはちょっと違う方向性だなと思ったので、私なりにジム鈴木氏の投資手法を取り上げていきたいと思います。
不動産投資家ジム鈴木氏とは?
ジム鈴木氏のHPから引用しました。
300万円少額不動産投資家。
埼玉県生まれ。妻と3人の子を養うパパ。
趣味は家族と遊ぶこと、旅行、サーフィン、農業など。総額わずか300万円・高利回り20%以上という、
驚異的な不動産投資を続けている不動産投資の達人。サラリーマン時代から投資を始め、これまでに戸建て40戸を取得。
9戸の売却も経験し、現在31戸の戸建を賃貸中。
年間家賃総額2000万円を超え、念願のセミリタイアを実現。全物件の平均利回りは驚異の21%を誇る。
普通のOLやサラリーマンが多額の借金をして不動産を購入して
大きなリスクを背負わされている実態に危機感を感じ、
もっともっと安全に不動産投資でお金を増やせることを気づいてほしい…と思い、
門外不出だった少額300万円投資法を公開する決意を固める。温かく思いやりの精神にあふれた優しい人柄で、
わかりやすく丁寧なセミナーを行う姿にファンも多い。
31戸の戸建を賃貸することで、年間家賃収入2,000万円とのこと。平均家賃5.3万円ですね。戸建てでこの家賃ということは郊外・地方の物件だと推察されます。
ちなみに下記がジム鈴木氏の保有物件のステータス。3DKで4万円という格安賃貸でも貸し出しを行なっています。また物件の取得金額が安いため、利回りが超高いですね!
間取り | 総取得費 (リフォーム費込) | ひと月の家賃 | 年間家賃 | 利回り |
3DK | 160万円 | 4万円 | 48万円 | 30% |
2DK | 186万円 | 4.3万円 | 51.6万円 | 27.7% |
4DK | 225万円 | 5.2万円 | 62.4万円 | 27.7% |
9DK | 150万円 | 5.8万円 | 69.6万円 | 46.4% |
4DK | 140万円 | 4.2万円 | 50.4万円 | 36% |
3DK | 140万円 | 3.5万円 | 42万円 | 30% |
※「アマヨク(URL:https://amayoku.tokyo/jimsuzuki/)」より引用
ただ、ここで注意しなければならない点があります。
確かに利回りは非常に魅力的ですが、一番のミソは格安で不動産を購入することです。基本的には競売不動産の購入かと思いますが、競売不動産にはさまざまなリスクが潜んでいるため、素人にはなかなか難しいということ。また、購入後にDIYやリフォームで賃貸できる状態に持っていくことを考えると、本業のあるサラリーマンの副業には向きません。
また、上記の表にある家賃収入は表面利回り。空室や修繕費用等を考えれば実質利回りは上記よりは落ちます。
ジム鈴木氏の来歴
ジム鈴木氏の来歴 | |
1967年 | 誕生 |
1996年 | 結婚 |
2003年 | 競売不動産を勉強開始 |
2005年 | 300万円の競売不動産を購入 |
2007年 | 戸建て投資開始。 |
2016年 | 家賃収入2,000万円を超える |
2018年 | 講師業開始 |
ジム鈴木氏は、競売不動産購入による高利回りの少額不動産投資で年収2,000万円を達成されています。
しかし、先ほどの懸念点である、物件取得の部分がジム鈴木氏のようにうまくいくのか、疑問符がつきます。まして、289名という大量の生徒の同じノウハウを提供したら、生徒同士で物件の取り合いになってしまいそうですが、どうなのでしょうか。
ジム鈴木氏が優良なノウハウを持っていながら出版しない理由として、ノウハウをばら撒くことで市場が荒れてしまうことを懸念されているようですが、すでに数百名の生徒を抱えているので、個人的には矛盾を感じます。
ジム鈴木氏に関して田中が感じたこと
1.競売不動産は自営業向き
不動産投資といえばサラリーマンが副業的に実践するケースがここ数年増えていますが、ジム鈴木氏のノウハウは自営業向きと考えられます。
理由は、やはり物件取得の難易度です。主に競売物件の仕入れは物件の目利きとスピード感が求められるため、本業を抱えている人にはなかなか時間を作ることが難しいでしょう。
逆に自営業で、かつ高利回りなビジネスを探している人には向いている手法だと感じました。拡大していくには事業融資を引っ張る必要もあるので、やはり副業的な取り組みには限界があるといえます。
2.賃料が安いことによる影響
次に、賃料についてです。
地方戸建物件は、家賃が安い上に、修繕費用や原状回復費用が嵩む傾向があります。同じ家賃でも、都心のワンルームなら原状回復費用はそこまで嵩みません。延べ床面積が違うからですね。
また、不動産投資では利回りと資産価値は反比例する傾向にあります。
個人的には不動産投資は都心部の区分でそれなりに家賃が取れる物件を購入すべきと考えています。やはりキャッシュフローよりも資産価値を重視する方が不動産投資はうまくいくと私は考えていますから。
ジム鈴木氏の手法は自営業向き!サラリーマンは都心区分が現実的
まとめますと、ジム鈴木氏の手法は自営業向きと思います。
競売物件をじっくり吟味し、物件取得さえできれば高利回りの不動産投資ができるでしょう。そうして事業計画書を作り公庫や銀行からお金を借り、複数の物件を所有するというストーリーは自営業者には向いています。
一方、入居者トラブルのリスクが高いためその対応や、物件の将来的な値上がりや資産価値には期待できないため、手離れの良さが求められるサラリーマンには向いていません。
不動産投資で重要なことは”信頼できるか”ではなく、良い物件かまた、物件に適した管理形態かどうかにつきます。上場している会社であっても、とんでもない管理形態や割高な物件価格の会社もあります。 一般的にはそうなります。またサブリース契約の解約は非常に厄介であり、専門家との連携が必要です。中には着手金目当ての弁護士もいるので、依頼する専門家は慎重に選ぶ必要があります。サブリース契約前であれば、結ばない方が吉です。 投資の目的にもよりますが、何よりも価格が重要です。 不動産に限らず、資産形成という観点から戦略を構築していく必要があります。LINEでよければ相談にのってますよ。 ワンルーム投資は節税効果はありますが、さほど大きくはありません。ワンルーム投資は資産形成の観点から売却益を狙うべきでしょう。節税であればワンルーム以上に効果的な方法もあります。不動産投資でよくある質問と注意点
Q.ジム鈴木氏は信頼できますか?
Q.サブリース契約していると売却査定額が低くなる?サブリース契約が解約しづらいって本当?
Q.物件を紹介されているが良し悪しが分からない
価格が適正かどうか、家賃が逆サブリースなどで吊り上げられていないか、を確認する必要があります。価格面だけではなく、それ以上に期待できるエリアなど期待値が高い要件が重なれば価格以上の価値も考えられます。Q.不動産投資を始めたいが何から始めていいかわからない
Q.節税目的に投資を検討していますが、物件を見てほしい。
ジム鈴木氏についてまとめ
セミナー開催やスクール運営を行っているジム鈴木さん。
都心での値上がりによる売却益をメインと考える私からすれば、ちょっと変わった戦略がおもしろい方です。
戦略自体は明快で実践さえできればおもしろそうですが、なかなかそのハードルが高い手法かなとも思います。
また、築古ならではの物件トラブルや入居者トラブル、立地が都心から離れていることを考えると、将来的な資産価値の期待はあまりできない印象です。
やはりサラリーマンなら都心の区分ですね。
不動産投資を検討されている方へ
・物件価格は相場なのだろうか?高値で買わされていないかな?
・物件の家賃は本当に適正なのか?
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・今提案されている価格より高値で売却したい!
・解約できないサブリースやオーナーに不利な管理契約になっていないのか?
・自宅欲しいんだけどもワンルーム持ってて大丈夫?
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不動産会社に勤めていた、おせっかい好きの田中があなたのお役に立てれば幸いです笑。
業者さんでは言えない真実をお伝えします!