こんにちは。田中です。
コロナ禍も約1年ほど続いていて、緊急事態宣言が再発令、オリンピックも開催中止なんてシナリオが出てくるなど、結構ネガティブなニュースが多い幕開けとなった2021年。
ますます自己防衛という意味で資産運用の重要性がましてきていますね。
さて、今回は最近読んだ資産運用関連の書籍、加藤鷹幸著『サラリーマンは寝ながらお金を増やしなさい』という本について感想を書いていきたいと思います。
この本は電車内にポスターがあって気になって読んでみました。
加藤鷹幸氏とは何者か?
そもそも加藤鷹幸氏について私は知りませんでした。
一瞬セクシー男優の加藤鷹かと思いましたが、こちらは鷹幸なので別人ですね笑
加藤鷹幸氏の経歴は?
この方、本を読む限りだと、元々サラリーマンをされていた20代後半に、同級生の投資の師匠に出会って、年間1,000~2,000万円ほどの不労所得を得られるようになって脱サラされた方、だそうです。その自らの体験談を書籍として出版されたのがこの書籍というわけです。本の内容はストーリー調なのでサクサク読めて、かつ彼のパーソナリティが発揮されているのか、所々クスっと笑える本ですね。
師匠に言われるがまま、S&P500、ヘッジファンド、ワンルームマンション投資、一棟投資と進めて、今では不労所得だけで生活されているようですね。本の中ではサクサク進めていますが、投資経験者としてはかなり実行力のある方、という印象を受けました。
加藤鷹幸氏は売れっ子作家らしい
本は結構売れてるみたいで、発売3ヶ月で重版されていて、本の特集も大手金融系ウェブメディアのZUU ONLINE、KADOKAWA系のウェブメディアに書籍関連の特集が組まれていました。また全国様々な書店でビジネス書1位にランクイン(加藤鷹幸氏のブログを参照)されていたり、週刊SPAにも加藤氏のインタビューが掲載されたようで、売れっ子作家という側面もあるようですね。
多才な方は本当に羨ましいです笑
投資初心者向けの本
まずこの本のターゲットですが、
- これから投資を始めたい
- 資産運用について勉強したい
- とにかく脱サラしたい
といった、投資初心者向けの本かと思います。
世の中にある投資本のほとんどが、結局何から始めれば良いのか、ということを示さずに知識ばかりひけらかして終わっているのに対し、加藤鷹幸氏は、『自分専用のロードマップを作りその通りに進める』という道筋を示している点が個人的には他と違う印象でした。
投資、副業、転職、資格取得など、何を始めるにも、頭で考えるのではなく実際に手を動かしながら試行錯誤していくことが近道だったりします。最初っから難しい知識をどんどん詰め込むというよりも、『自分はこういうことをしてこうなった』という背中を見せてくれている本ですので、具体的にイメージができるという点で異色ですね。
私もですが実際に経験してから導き出されることは多いです。
本の内容について
肝心の本の内容ですが、結論から言って、「不労所得を得る」という点において最短ルートを示している本だと感じました。
海外投資信託の積立投資、ファンド、ワンルームマンション投資、一棟投資を組み合わせたロードマップを作り、その通りに実践していく、というのが彼の投資スタイルのようで、確かにこのように投資すれば資金や時間の無駄を最小限に抑えられるので、かなり合理的です。
積立型の投資信託
投資信託の積立は10年〜20年という長期の投資スパンが必要ですが、着実に資産を作ってくれる良い投資です。投資した直後にすぐプラス、というわけではないですが、老後資金に不安を感じている人にはとても相性の良い投資ですね。ドルコスト平均法使うと安定しますからね。
ファンド
ファンドはどれだけ優秀なファンドマネージャーがいるのかによって成績が左右されますが、良いファンドを選べば投資した翌月から安定的な収入になります。こういった情報は知ってるか知らないかだけだったりするので、実際に成功している人がいる優良なファンドであればすぐ投資して良いのではないでしょうか。
ワンルームマンション投資
ワンルームマンション投資についても、加藤鷹幸氏は『含み資産』や『節税』をよく理解されているな、と感じます。不動産投資は残債と含み資産の差額が利益になる投資で、途中で売却してもよし、持ち続けても将来の備えにもなります。また団体信用保険が生命保険代わりになるため、ここで浮いた生命保険のお金を積立型の投資信託にまわせるというのが加藤氏の考えです。これに関しては私も大賛成ですね。
一棟不動産投資
一棟不動産投資はアパートやビルを一棟丸々購入する方法ですね。ローン返済はワンルームよりも大きくなりますが、その分家賃収入も大きくなり、毎月プラスのキャッシュフローを生み出してくれます。
キャッシュフローという点において一棟不動産は非常に魅力的ですが、一方で修繕や空室などリスクも大きくなるという側面もあります。最近だと有名な『かぼちゃの馬車』問題でかなり多くの自己破産者を出すなど、一棟不動産は実際に問題が起きていますからね。
ただ、かぼちゃの馬車の場合は、投資家が悪徳な販売業者の言うことを鵜呑みにしてしまって起きた悲劇ですので対策はあるように感じました。投資家に問題がありますよね。
地方物件の場合は空室などのリスクもあるので慎重に検討すべきです。
加藤鷹幸著『サラリーマンは寝ながらお金を増やしなさい』のまとめ
- 年間1,000万円~2,000万円の不労所得を作るには最短ルートを示している
- 投資全般に関する知識が深い
- 不動産投資について正しく理解している
- 投資初心者が『結局何から始めたら良いのか』という問いに答えている
私は投資経験では加藤鷹幸氏よりも10年ほど長いですが、こうやって投資について分かりやすく書かれている点において、私もまだまだ見習うべきポイントがあるなと感じました。こんなわかりやすい文章が書ければ…もっと私の本も売れるんでしょうね。
それでは今回はこの辺りで!