こんにちは!
今回は医療関係の様々なウェブサービスを展開するエムスリー株式会社について見ていきたいと思います。
エムスリー株式会社の展開する『m3.com』は、医療従事者専用サイトとなっており、医療に関するニュースや海外論文から暮らしやキャリアに関わる各種最新情報と、それぞれに関する意見交換の場、さらには転職、開業・継承まで、医療従事者に役立つ多面的な情報やツール、サービスを提供しています。
実はこちらのm3.comに登録すると、会員には様々なメルマガが送られてきます。その中でも最近増えているのが、「不動産投資」の広告です。
本記事ではエムスリーの広告で不動産投資に興味を持った方にむけて、記事を執筆していきます。
エムスリー株式会社とは
エムスリー株式会社は、医療従事者向けプラットフォーム「m3.com」をはじめ、医療従事者の転職を支援する「エムスリーキャリア」、オンラインで医師に相談ができる「Ask doctors」、MRを支援する「MR君」など、医療 x ITの分野で幅広い事業を展開しています。
会社概要
エムスリー株式会社の会社概要は、以下のとおりです。
社名 | エムスリー株式会社 (英文表記 M3, Inc.) |
設立 | 2000年9月 |
資本金 | 293億17百万円(2024年3月31日現在) |
上場取引所 | 東京証券取引所 プライム市場 (証券コード 2413) |
従業員数 | 649名(2024年3月31日現在) |
連結従業員数 | 12,100名(2024年3月31日現在) |
所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階 TEL 03-6229-8900 FAX 03-6229-8922 |
エムスリーに登録すると様々な広告が届くようになる
引用:エムスリー株式会社
エムスリー株式会社の『m3.com』は素晴らしいサービスであることは間違いありません。医療 x ITの分野でトップを走る同社だからこそ、情報のスピード、クオリティは間違いがないでしょう。
一方、エムスリー株式会社の広告主向けサービス『m3.com select』は、m3.com登録ユーザーに対してマーケティングを仕掛けるサービスとなっております。
登録ユーザーへのメルマガやタイアップ記事があるとのことです。
不動産や高級商材も一例として挙げられていることから、不動産投資会社が利用しているのでしょう。
引用:エムスリー株式会社
エムスリーで不動産広告を掲載する不動産会社の特徴
エムスリーのような医師向けに特化したサイトで広告を掲載する不動産会社は、効率よく営業したい、という姿勢が見て取れます。
不動産投資では、銀行ローンの上限が年収や所属企業の規模、職種によって大体決まってきますが、その中では医療従事者は銀行の評価が高い職種になります。その中でも医者は別格で、銀行の評価で言うと全職種の中でも最も高いといっても過言ではありません。
銀行の評価が高いと言うことは、一人に対して販売できる不動産の軒数が多く、効率よく営業ができるため、不動産会社は、あらゆる手段で医者への営業方法を考えています。
とある会社は病院内をうろついて、医者に直接営業するなんて言うやり方をしている会社があるほど。
しかし、こうした医師狙いの不動産会社は、不動産のプロからするとなかなか・・・・・な印象です。
医師向けに営業を頑張る不動産会社がお勧めできない理由
病院内で営業するにせよ、医師向けの媒体で広告を配信するにせよ、そうした不動産会社は、不動産のプロからすればあまり印象は良くありません。その理由を3つ紹介します。
- 新規顧客を求め続ける不動産会社は良い物件を仕入れる力が弱い
- 営業効率を考えている時点で自社都合
- ズレた営業活動をしている会社が多い
新規顧客を求め続ける不動産会社は良い物件を仕入れる力が弱い
不動産投資というのは、いかに良い物件に投資できるか、が非常に重要です。
これを不動産会社目線で言い換えると、いかに良い物件を仕入れられるかと言うことになります。
不動産投資において良い物件というのは、内々に既存顧客に紹介するだけですぐに売れてしまう世界です。つまり、良い物件のみを取り扱っている会社は新規顧客を見つけるまでもなく事業が回ります。これは良い物件を仕入れる力があるからこそ成せる技です。
逆に言うと、新規顧客を探している不動産会社は、良い物件を仕入れる力が弱い可能性があり、その会社から物件を紹介されたとして、果たして投資対象としてどうか、と言う疑問が残ります。
営業効率を考えている時点で自社都合
次に、医療従事者に向けてプロモーションをしている会社が何を考えているか、と言う点です。
- 一人当たりのローン枠が大きく、営業効率が高い
- 医療従事者はビジネスの世界にいないので、丸め込みやすい
- 本業が忙しいからこそ、営業マンの話を素直に聞いてくれる
100%とは言いませんが、広告を出稿する以上、医療従事者は売りやすい顧客である、と考えている可能性が高いです。
もちろんビジネスですからこれが悪ではありませんが、あくまで自社都合。自分本位の不動産会社に捕まると、後々大変です。
ズレた営業活動をしている会社が多い
これは医師向けの広告に限らず、プロモーションに力を入れている会社あるあるではありますが、
- 節税
- 老後の年金代わり
- 生命保険代わり
などと、本来不動産投資で一番重要な物件について論点をずらす会社が多い印象です。
不動産投資は確かに、節税、老後の年金代わり、生命保険代わりにはなりますが、それはあくまでもオマケ。
一番重要なことは良い物件に投資することです。良い物件を見極めることこそ重要で、そのお手伝いをしてくれる業者こそ、付き合うべき不動産会社です。論点をずらすのは言語道断です。
エムスリーの不動産広告から購入までの流れ
不動産広告でよくある形が、セミナー誘導。もし以下の流れに心当たりがある方は要注意です。
- m3.comに登録
- m3から不動産投資セミナーのメルマガが届く
- 話だけでも聞いてみようとセミナーに参加
- 不動産会社登場 (節税や不労所得など不動産とは直接的に言わないところも多い)
- 個別面談を設定され、接待をされる
- 不動産を購入
ちなみに、最近は資産形成セミナーやお金の勉強などといって、不動産ということをあえて言わないセミナーも散見されます。正直そういう騙し討ちのようなセミナーをしている会社は、、、、、つまりそう言うことですよね。。
また、当然ですが、医者が怪しい民間療法セミナーに参加しないように、不動産のプロはセミナーに参加しません。プロにはプロの不動産の買い方があるからです。
不動産投資は物件の買い方を間違えてしまうと取り返しがつきません。一方、買い方さえ間違えなければ、不動産投資は大きな不労所得を生み出してくれます。私も不動産投資による不労所得が800万円/年を超えています。
ちなみに不動産を買い進めた私の経歴がこちらのページにあるので、ぜひご覧ください。
医師に特化した不動産情報提供サービスを行うグループ会社設立
エムスリー株式会社は、2024年4月に、クリニック開業に適した物件や医療従事者向け不動産物件の仲介事業を行う会社として、エムスリーリアルエステート株式会社を設立・稼働開始しています。
同社は、医師の新規開業支援や開業に関する情報提供が主業務のよう。しかし、ホームページ上には投資用不動産の仲介も行なう旨が明記されています。ここまでに解説した注意点も踏まえて、冷静に判断したほうがよいかと思います。
まとめ
今回は、広告で集客をしようとしている不動産会社について、私なりの意見を述べました。
やはり広告による集客に力を入れている会社は、正直良い印象を持ちません。
物件の質、企業としての姿勢、投資家の利益を考えると、理に適わないからです。
本当に投資家のことを考えるなら、既存顧客に対して良い物件を紹介する、それにより紹介が生まれる、既存顧客の売却のタイミングでまた違う物件を紹介するといったサイクルが生まれるはずです。良い物件を仕入れる力さえあれば、一定の顧客の信頼を保つことで長年に渡り事業が成り立つのです。
そうしたある意味、職人のような不動産会社こそ、付き合うべき不動産業者だと私は考えます。
エムスリー株式会社の広告経由の不動産会社から紹介された物件を検討・所有している方へ
- 物件価格は相場なのだろうか?高値で買わされていないかな?
- 物件の家賃は本当に適正なのか?
- 提案された物件よりも優良な物件はないのか?
- 今提案されている価格より高値で売却したい!
- 解約できないサブリースやオーナーに不利な管理契約になっていないのか?
- 自宅欲しいんだけどもワンルーム持ってて大丈夫?
- 人の入れ替わりで家賃が下がった…収支をプラスに改善したい!
などなど、ワンルームや不動産全般に関する内容はいつでもLINEで聞いてください!
不動産会社に勤めていた、おせっかい好きの田中があなたのお役に立てれば幸いです笑。
業者さんでは言えない真実をお伝えします!