この記事では、首都圏を中心に収益用不動産の資産運用を専門に行う「武蔵コーポレーション株式会社」について見ていきたいと思います。
個人向け資産運用として不動産投資を勧める不動産会社さんです。メインの顧客は富裕層とも聞きます。
物件購入を検討する人にとっては、どんな会社なのか、不動産投資物件としてどうなのかは、気になるところだと思います。
これまでの利用者の評判、口コミなどを交えて、武蔵コーポレーション株式会社とはどんな会社なのか、どんな物件を扱っているのかを見ていきます。物件を検討中の方は参考にしてみてください。
武蔵コーポレーション株式会社とは?
関東圏、特に首都圏エリアを中心に展開しています。収益用不動産に特化し、個人の資産保全や資産形成の手助けをする個人向け資産運用会社です。
会社概要
武蔵コーポレーション株式会社は埼玉県で創業し、現在は東京に本社を置く不動産会社です。平成17年に、東京大学を卒業し三井不動産で勤務経験のある大谷義武社長によって創られました。
売上高・経常利益ともに、創業から右肩上がりで成長を続けています。平成29年に埼玉から東京へと本部を移転、平成30年5月には本社を東京の丸の内へと移転しています。会社概要は以下です。
会社名 | 武蔵コーポレーション株式会社 |
所在地 | ■本社 〒330-8669 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5 ソニックシティビル21階 TEL:048-649-0333FAX:048-649-3331 ■東京本社 |
代表者 | 大谷 義武 (おおや よしたけ) |
資本金 | 1億円 |
設立 | 平成17年12月9日 |
免許 | ■ 宅地建物取引業 国土交通大臣(3)第8555号 ■ 賃貸住宅管理業者 国土交通省大臣(01)第005595号 ■ 特定建設業 東京都知事 許可(特-6)第151040号 |
業務内容 | 収益用不動産の売買・仲介・賃貸管理 |
社員数 | 253名 (パート、派遣社員含む) ※グループ会社を含む |
取引金融機関 | 青木信用金庫朝日信用金庫足利銀行オリックス銀行かながわ信用金庫北日本銀行きらぼし銀行きらやか銀行群馬銀行京葉銀行西京銀行埼玉縣信用金庫埼玉りそな銀行静岡銀行商工組合中央金庫城北信用金庫常陽銀行大光銀行第四銀行大東銀行瀧野川信用金庫千葉銀行千葉興業銀行東邦銀行東和銀行徳島銀行栃木銀行栃木信用金庫日本政策金融公庫八十二銀行飯能信用金庫東日本銀行福島銀行北越銀行みずほ銀行三井住友銀行三菱UFJ銀行武蔵野銀行山梨中央銀行横浜銀行横浜信用金庫(五十音順) |
所属団体 | 公益社団法人 全日本不動産協会 公益社団法人 不動産保証協会 公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会 一般社団法人 不動産流通経営協会 |
武蔵コーポレーション株式会社の事業内容
資産運用の支援に重点を置いた事業を展開。マンションやアパートなどの、個人向け不動産資産の売買を行っています。
また、不動産の売買だけではなく、仲介や管理業務、出口戦略と、購入してから売却するまでのトータルサポートを行っています。不動産の売買・仲介などの他にも、賃貸管理も手がけています。
過剰な管理サービスがオーナーの負担になるかも
武蔵コーポレーションは、管理による入居者満足度の向上を狙い、管理拠点の増設、管理会社問い合わせ時に、専門業者と合わせて武蔵コーポレーションの社員が同行するなど、手厚い管理体制構築を進めています。
現状稼働率97%と謳う同社は、更なる稼働率向上に向けて管理体制を強化しているようです。ただ、、個人的には、都内の物件はさまざまな理由で入退去が発生するため、管理体制強化で稼働率を上げるのはなかなか限界があるように思います。
さらに、過剰な管理コストに会社のリソースを割くことは、長期的に見てオーナーにとってもマイナスの影響を及ぼしかねません。この辺り・・・・ちょっと不安ですね。
武蔵コーポレーション株式会社のサービスや物件の特徴
富裕層向けの事業展開
武蔵コーポレーション株式会社の特徴として、主に富裕層を対象にしていることがあります。これは公式ホームページでも会社の特徴として「武蔵コーポレーションは富裕層の方々を対象に資産形成及び資産保全のお手伝いをする資産運用会社です」「当社の対象は富裕層の方々になります」と名言しています。
富裕層とは純資産1億円以上の世帯のことを指します。
確かに不動産投資は富裕層を相手にした方が提案の幅が広がります。ホテルや一棟物件も視野に入ってきますからね。ただ地方の一棟物件は個人的にはお勧めできません。人口減少が今後加速することが予想されたり、一棟は管理が大変になってくるため本業の傍で、という側面はワンルームに比べて小さくなります。
地方で一棟物件を購入するなら首都圏でワンルームを複数物件持つ方が立地的なリスク分散にもなりますし、人口が引き続き増加が見込まれることを鑑みてもやはり首都圏が優先でしょう。
収益用不動産物件に特化
武蔵コーポレーション株式会社の公式ホームページには「日本ではまだ数少ない個人向け資産運用会社です」などの記載が見られます。富裕層をターゲットにした、収益用不動産物件を扱う会社という特徴があります。
創業から15000戸以上の賃貸管理と、1400棟以上の仲介・売買を行う経験と実績を元に、収益用不動産の資産保全と資産形成のプロ集団であることを掲げています。
自社ネットワークを活かした物件展開
一般的な不動産会社が利用する「レインズ」という仕組みがあります。レインズは「不動産流通標準情報システム」の略で、建設省が開発に関わり、全国4つの不動産流通機構が運営する不動産情報交換のためのシステムです。
武蔵コーポレーション株式会社は、レインズに掲載されている物件は9割以上が売れ残りの物件と言っています。武蔵コーポレーションはレインズの情報に頼らず、一般的に出回わらないような不動産物件を、自社ネットワークを活かし情報を集め紹介しているようです。
自社ブランドマンション「ReBreath(リブレス)」「Gallery」なども展開。「ReBreath」は武蔵コーポレーションの認定収益物件、「Gallery」は自社再生物件です。
一般的に出回らないような不動産物件を押さえていることは非常に好印象です。不動産会社はやはり物件の仕入れが非常に重要な部門ですから、そこが強いというのは心強いです、
一方、提案される物件全てが投資すべきか、というとそこは別問題です。しっかり物件の条件(価格、立地、築年数など)を見て、他の物件と比較検討することが重要です。
社員自らも不動産投資を行う
武蔵コーポレーションでは、新入社員や入社暦の浅い社員を除き、基本的に全ての社員が物件を保有しています。社長自身も、15棟の物件を所持していたようです。
社員自らが不動産投資を行う会社ということで、購入者と同じ立場や投資家目線でのアドバイスを期待することになりますが、だからと言ってそれで不動産投資が必ず成功するわけではありません。特に売り手は「売りたい物件」を勧めてきますので、同じように不動産投資を行っているから、という理由だけで無下に信じることの無いように注意しましょう。
サブリース契約には注意が必要
武蔵コーポレーションは、管理体制構築に非常に力を入れています。
賃貸管理においては、オーナーのニーズに合わせ、「サブリース契約」「集金代行契約」の2つのプランを用意。
サブリース契約は、安定した収益に期待ができるため、一見魅力的に思えるかもしれません。しかし、サブリース契約は近年トラブルが発生していると、消費者庁から注意喚起が行われている契約方法でもあります。
サブリースを利用する際の注意点は、以下のとおり。
- 家賃保証は100%ではない
- 賃料が減額になる場合がある
- 契約期間中に契約が解約される可能性がある
- 不正が行われていてもわかりにくい
- 入居者情報がわからない
- 解約したくてもできない可能性がある
- サブリース業者が契約途中で破綻する可能性がある
解約できないまま売却するとなると、評価額が下がってしまい、想定していた売却益を得られない可能性も。中途解約する際には、高額な違約金を求められるケースもあるため、注意しましょう。
目先の甘い言葉に飛びつかず、不動産投資トータルの戦略を描いてくださいね。
「サブリース契約について詳しく知りたい」「すでにサブリース契約を結んでしまった…」という方は、田中までLINEでご相談ください。
元不動産営業マンで現役不動産投資家の立場から、あなたのお役にたてるかもしれません!お気軽にご連絡ください。
武蔵コーポレーション株式会社の口コミや評判はどう?
武蔵コーポレーション株式会社の良い口コミ・評判
- 所持している全棟の管理を任せたいほど信頼している
- 購入価格より高く売却でき満足している
- こまめに連絡をくれ、安心できる
満室になっている、安心して管理を任せられる、など好意的な声も見られるものの、営業マンは基本売りたい物件しか勧めてきません。それで不動産投資としてしっかりと収益が出ていればいいのですが、短期的な視点でしか見ていないのは危険です。長期的な視点でしっかりと利益が出るかどうかを判断できるように、知識を身につけるようにしましょう。
武蔵コーポレーション株式会社の悪い口コミ・評判
- 高所得者しか相手にしない雰囲気を感じた
- 武蔵の思想に沿っている社員しか評価されない(社員の口コミ)
公式ホームページでも大前提として明記しているように、武蔵コーポレーションでは富裕層をターゲットにしています。そのため、高所得ではない人の場合、満足する対応が受かられなかったという声も多く、その点注意する必要があると言えそうです。
社長も東京大学出身ですし、社員も軒並み有名大学出身の高学歴の方が多いようです。人によっては、会社の雰囲気が合わないなと感じる可能性はあるかもしれません。
ただし富裕層には入らなくても、貯蓄などがたくさんある場合、対応をしてもらえるかもしれません。公式ホームページでも、会社経営者だけではなく、会社員に融資が成功した例も多数あると書かれています。また、ある意味では高所得の方々との人脈が広がるチャンスと言えるのかもしれません。富裕層か自信がないけれど、どうしても武蔵コーポレーション株式会社が気になる、という方は話だけでも一度聞いてみてもいいのかもしれません。
武蔵コーポレーション株式会社のまとめ
武蔵コーポレーション株式会社は、電話営業、飛び込み営業などを行っておらず反響営業を中心に活動しています。反響営業や紹介、セミナーで集客を行なっています。
投資前に、物件価格が妥当か、という点もしっかり調査しましょう。不動産投資において価格は非常に重要です。
物件価格が妥当かを調べる方法は、複数の不動産会社から物件の提案を受けて、比較検討するしかありません。(インターネットで調べてもし同じ物件が出てきても純粋な比較にはなりませんのでお気をつけて。)
武蔵コーポレーション株式会社の物件を検討・所有している人へ
・物件価格は相場なのだろうか?高値で買わされていないかな?
・物件の家賃は本当に適正なのか?
・提案された物件よりも優良な物件はないのか?
・今提案されている価格より高値で売却したい!
・解約できないサブリースやオーナーに不利な管理契約になっていないのか?
・自宅欲しいんだけどもワンルーム持ってて大丈夫?
・人の入れ替わりで家賃が下がった…収支をプラスに改善したい!
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不動産会社に勤めていた、おせっかい好きの田中があなたのお役に立てれば幸いです笑。
業者さんでは言えない真実をお伝えします!