こんにちは、田中です。
先日「楽待」にすごい記事が上がりました。
タイトルは「4700万の「一括返済」、フラット35で投資物件を買った女性の後悔」という記事で、悪徳不動産会社の言いなりになっていたら知らない間に金融機関を騙してしまっていたという話です。
この記事から学ぶべき教訓は二つ。
- マッチングアプリで不動産営業をしている会社は避けるべき
- 実需ローンで投資をしてはいけない
です。
それでは詳しく見ていきましょう！
マッチングアプリで不動産勧誘が爆増している
まず、今回の悲劇の背景として、マッチングアプリの流行があります。
マッチングアプリは、主に交際相手を探すために利用されるアプリで、男女の出会いの場としては主流になってきています。
しかしそういった事情につけこんで、マッチングアプリで不動産営業をしている会社、もしくは不動産投資会社への紹介を目的として活動をしている個人が存在しています。
今回の楽待の記事に登場している女性も、マッチングアプリで不動産会社への紹介を目的に近づいてきた男性に不動産を3軒も購入させられています。
マッチングアプリ経由で紹介されるような不動産会社は避けるべき
ここで読者の方に質問です。
マッチングアプリ経由で営業活動している不動産会社がまともだと思いますか？
答えはNOですよね。
マッチングアプリには、不動産投資営業の他にも宝石営業、ネットワークビジネスなど、いろんな人が手ぐすねを引いて待っています。マッチングアプリでの出会いは否定しませんが、ビジネスやお金が絡むような人とは身を守るためにも距離を置くことが大切です。
ちなみに私もこのブログで、マッチングアプリ経由で紹介を受けたがこの会社は大丈夫ですか？とよく質問を受けます。
答えは言わずもがなですが、まともな会社から購入することはどんな契約でも最低条件です。
実需ローンで不動産投資をしてしまっている
加えてこの記事に登場する不動産会社が悪質なのは、実需ローンで投資不動産を購入させている点です。実需ローンとはつまりフラット35などの居住用不動産専用ローンのことですが、このローンは投資用ローンよりも審査基準があまくなっています。
そこをついて、本来なら投資ができないレベルの不動産を購入させている点が非常に悪質です。
特に、この不動産会社は、女性に投資用ローンで2物件購入させていて、投資用ローンがこれ以上組めないからと審査の甘い実需で無理やり購入させているので、まさに骨の髄までしゃぶり尽くしているような状態です。
契約者にババを引かせて、会社は知らんぷり。契約違反をしたのはあくまで契約者であって、それを斡旋した不動産会社の責任までは追求されていないのです。まさに泣き寝入り状態。
本当にこの女性はお気の毒としかいいようがありませんが、これから不動産投資を始める方は、こういった投資詐欺があることを知っておくべきです。
実需ローンでの契約を勧められたら連絡を断ちましょう。
実需ローンを勧めてくる不動産会社は、
- 正直バレようがないから大丈夫
- みんなやってるから一括返済させたら大変なことになるから大丈夫
といった文句で契約者を巧みに誘導してきます。
しかしこれは一歩間違えれば金融機関に対する詐欺行為となり、刑事罰の対象になる可能性だってあります。絶対にこの言葉に乗ってはいけません。
また不動産投資に明るくない方は、実需ローンと投資用ローンの違いもよく分からないと思います。もし今提案されているローンがどちらか分からない場合に見極める方法は、
「住民票を移してもらう必要がある」
という旨の指示を不動産会社から受けていたらアウトです。その投資は避けてくださいね。実需ローンは実際にその物件に住んでいることを偽装するために住民票を購入物件にうつすという偽装工作が横行しています。
フラット35の誘い文句
- 数年住んでから貸せば大丈夫
→フラット35では完済するまで人に貸すのはNGです。
- 今の借金を帳消しにできます。
→これはオーバーローンと呼ばれる手法で、物件を本来よりも高く見せて必要以上にローンを引っ張り不動産会社から契約者に物件価格の一部をキャッシュバックする方法です。そのキャッシュバックで借金を帳消しにするということを言っています。
もちろんこれもNG。そもそもこういった提案をしてくる業者は手数料はめちゃくちゃ高いことが通例なので、結局損します。
ほかにも色々手を返し品を代え提案してくるでしょうが、こういった提案は無視すべきでしょう。
まとめ
楽待の記事では、
- マッチングアプリ営業は避けるべし
- フラット35などの実需ローンは避けるべし
という教訓を学びました。
とくにフラット35を使った実需詐欺をした場合、ローン一括返済を求められて自己破産してもローンが免責にならない場合があります。騙しているわけですからね。
こういった悪事に手を染めることのないよう、実需ローンによる不動産投資だけは避けてくださいね。
それでは！